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詩・物語

登々賭々人々

俺たちは誰でも家族に影響を受けている。 そしてそのなかでもいちばん原始的な、いちばん強烈なものが、名前だと思う。   二郎。 これは俺の父親の名前だ。けど、父親の上に兄はいない。生まれてすぐに亡くなった。自分の名前を呼ばれる間もない...
詩・物語

G線上のありふれた対義語

車いすに乗っているということで不便なことはたくさんあるけれど、便利なことだって確かにある。そのひとつが、 「席がないということが起こり得ない」 ということだ。休みたくなったからと言って、座席を探す必要はない。座る場所なら、いつもここにあ...
詩・物語

言いたいこと 言えること

言いたいことのすべてを言えるわけでもなく 言えることのすべてを言いたいわけでもない そんなことは言うまでもないにしろ 言いたいことのすべてを言えたからって 別に胸が空くわけでもない   ただ 言おうとすることがあるときに それ...
手紙

2018年4月14日に、あなたへ送る手紙

こんな手紙のなかでしか書けない、こんなふうにあなたへ送る手紙のなかでしか書けないことだけど、だからこそ少し、バカバカしいことを書いてみようと思う。 おそらくは、僕は、疲れているみたいだ。しかも、自覚しているより、ずっと深く。   ただ...
詩・物語

もうはまだなり まだはもうなり

もうダメだと思ったときに まだ行けるよと言ってくれること まだ行けると思ったときに もう休んでと言ってくれること それにどれだけ救われることか   でもそれだって結局は あなたの言葉だということが なにより大切なわけで そ...
日常生活

「できることをやる」というのが、僕の不朽の指針だろうと思う理由

開設から2年を過ぎた現時点で、この『四つ這いおとな』でいちばん読まれているのは だ。 これは「最近よく読まれているもの」の集計のなかでもほとんどいつも1位にいるから、少なくともしばらくの間は変わらない傾向なんじゃないかと思うけど、こ...
詩・物語

ここは地獄か天国か

ここは地獄か天国か 天国ならばあなたを呼ぼう あなたはそこにこそふさわしい 僕のすべてのためらいは あなたを僕から遠ざける ためにあるものでは決してなく あなたを地獄から遠ざける ためにあるものだと言い切れる   けれどこ...
詩・物語

傘が差せない

雨の日に傘がないことを なによりの大問題なんだと 言うひとがいたのも知ってるよ だけど僕の場合には 傘があっても差せないことが それ以上に問題なんだ   傘を差すことはできなくはない でも差せばこの場所を動く手がない もし...
自分のこと

骨軟化症になりました。これからも、自分のからだととことん付き合って生きていきます

きっかけは、直接は関係のないところからだった。気づいたらからだに蕁麻疹ができていて、何日経っても一向に治らなかったから、 こんなにかゆいのを放置するのもなんだし、もしかしたら体質が変わってアレルギーにでもなったのかもしれないから、いっかい...
詩・物語

奇跡という名の所以

あのね わかってはいるんだよ? すべてのものは変わっていくし 誰にもなにも所有できないし 今あるものは永遠ではないし 永遠は誰にも保証できない そんなことすらわからないで この歳まで生きてきたなんて そんなことはさすがにないよ...
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