詩・物語

広告
詩・物語

G線上のありふれた対義語

車いすに乗っているということで不便なことはたくさんあるけれど、便利なことだって確かにある。そのひとつが、 「席がないということが起こり得ない」 ということだ。休みたくなったからと言って、座席を探す必要はない。座る場所なら、いつもここにあ...
詩・物語

言いたいこと 言えること

言いたいことのすべてを言えるわけでもなく 言えることのすべてを言いたいわけでもない そんなことは言うまでもないにしろ 言いたいことのすべてを言えたからって 別に胸が空くわけでもない   ただ 言おうとすることがあるときに それ...
詩・物語

もうはまだなり まだはもうなり

もうダメだと思ったときに まだ行けるよと言ってくれること まだ行けると思ったときに もう休んでと言ってくれること それにどれだけ救われることか   でもそれだって結局は あなたの言葉だということが なにより大切なわけで そ...
詩・物語

ここは地獄か天国か

ここは地獄か天国か 天国ならばあなたを呼ぼう あなたはそこにこそふさわしい 僕のすべてのためらいは あなたを僕から遠ざける ためにあるものでは決してなく あなたを地獄から遠ざける ためにあるものだと言い切れる   けれどこ...
詩・物語

傘が差せない

雨の日に傘がないことを なによりの大問題なんだと 言うひとがいたのも知ってるよ だけど僕の場合には 傘があっても差せないことが それ以上に問題なんだ   傘を差すことはできなくはない でも差せばこの場所を動く手がない もし...
詩・物語

奇跡という名の所以

あのね わかってはいるんだよ? すべてのものは変わっていくし 誰にもなにも所有できないし 今あるものは永遠ではないし 永遠は誰にも保証できない そんなことすらわからないで この歳まで生きてきたなんて そんなことはさすがにないよ...
詩・物語

問いかけに対する問い

訊きたいことがあるなら訊いていいよ ほんとのことを話そうと思う ただその前にひとつだけ あなたに訊きたいことがある 素直にほんとのことをあなたに そのまま伝えたとしたら そのときあなたはその答えを 受け止めてくれるでしょうか?...
詩・物語

悲劇と奇跡の紙一重

最大の悲劇というのはね あともう少しでしあわせになる そのまさにほんの直前で そのすべてが完全に粉々に 潰れてしまうときだと言える   だからどの世においてでも 悲劇を好むひとたちは しあわせになれるはずのひとたちを いか...
詩・物語

注釈付きの講評

きっとあんたは200億年 いや2兆年経ったとしても そんなふうにちいさなことで いろいろ考え込んで悩んで そうやって生きていくんでしょうね   こいつの言葉の遣いかたが こうなのは昔からだから お前もわかってると思うけど ...
詩・物語

螺旋階段

なにをそんなに哀しんでんだ? 俺がいったいどこで生まれて どうやって生きてきたのかを まるでもう忘れましたみたいな しゅんとした顔をしやがって   たとえ周りに誰もいなくて 敵しかいないようなときでも ひとと言えば傷つけ攻め...
広告