ほんの、ほんのひと噛みから

たくさんのマシュマロ詩・物語

マシュマロをすぐ食べるひとはしあわせになれない

我慢を身に付けないとうまく行かない

そんな言葉に影響を受けすぎて

いつしか食べかたを忘れた

マシュマロが部屋にあふれても

日々の動線を塞いでも

それでも食べてはいけないし

食べたいと思えなくなった

そこからさらにときは過ぎ

時間の感覚も薄れかけた頃

マシュマロはついに行き場をなくし

直接私の口に入った

それでも私が食べずにいると

ついには呼吸が苦しくなった

なにがしあわせで愚かなことか

誰が私をいつ見てるのか

すべての問いと答えが霞み

なにもわからなくなりかけたとき

私は そう私はようやく

マシュマロを噛むことにした

味はまだよくわからない

でも予想ほど悪い気もしない

そう 確かにこれは甘い

だからおそらくこれでいい

はじめの1歩はここからでいい

ほんの、ほんのひと噛みから

空腹を思い出したなら

次はあなたと一緒に食べよう

だけどあまりに多いから

そのときは少しチョコにでも浸そう

そして一緒に 分けて食べよう

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