僕がこの『四つ這いおとな』に最初の文章、

を公開した2016年3月6日から、もうすぐ4年が経つ。
そんな僕が今回初めて外部のサイトに文章を寄稿することになったから、それをご報告して、そこに至るざっくりとした経緯も、あなたと共有したいと思う。
最初見たときは、てっきりスパムメールかと思った
弊社Webサイトで連載をお願いできませんか?
こんな件名のメールが来たのは、今からちょうど1か月くらい前のことだった。正直言って、僕は最初これを
なんだこれ?たぶんスパムメールだな
と思った。だから危なく中身も見ずに消しかけたんだけど、一応中身を読んでみると、
ん?これって一斉送信じゃなくて、ほんとに「僕宛て」みたいだぞ?
ということがわかってきて、かなりびっくりした。でもそれなら当然こっちもちゃんと話し合わないといけないから、ある程度メールのやり取りを重ねたうえで、オンライン会議アプリ
を介して、話し合いの場を持つことになったんだ。
僕は好きなことを書いてるだけなんで、あなたに飛び火すると迷惑じゃないですか?
それで少しずつ具体的な話を聴いてみると、

にも詳細が書かれているとおり、
保護犬・猫と暮らす障がい者グループホームを展開する株式会社
が、新しい事業として
社会的マイノリティの人たちが生きやすい世の中をつくることを目的とした情報発信・交流サイト
を開設するにあたって、僕に文章(できれば長期的な連載)を書いてほしいということだった。
でも僕は率直に、僕がいちばん気になることを伝えた。それは
僕は好きなことを書いてるだけなんで、あなたに飛び火すると迷惑じゃないですか?
ということだった。
福祉のことはいのちに直結するうえに、そこにはたくさんの立場や価値観の違いが含まれる。だからそこでいくら
書きたいことを書きたいように書くんだ!
なんて言ってみたって、あるいはそんなことを言うからこそ、そんなことをするといろんな反応も出てくる。「個人的なメール」だけじゃなく、「公開コメント」でさえそうだ。だから僕は、
僕が僕の責任で好き勝手なことを書いて、いろんなひとからいろんなことを言われるのはしかたないし別にいいんですが、そこからあなたや他のひとにまで、『あんなヤツにあんなことを言わせてるのは誰だ!』みたいな批判とか中傷が飛んだら、僕の手には負いきれないんで、やめといたほうがいいんじゃないかと思うんですよね……
ってことを正直に伝えた。でも編集長の飯野さんが、
それは気にしなくていいです!そういう議論を生み乗り越えていくことも私たちの目的ですし、なにより四つ這いさんの想いは、私たちもすごく共感できるものですから!
みたいに言ってくれたことには、僕もびっくりしつつ嬉しかった。でも僕も浮き足立つわけにはいかないから、
でも、ひとつひとつ見ていくと、やっぱり意見が違うところも出てくると思いますよ?
みたいな話し合いを続けて、結局後日のもぜんぶ合わせて10時間くらいから、とにかくたくさん話し合った結果、
「長期的にどうなるかはいったん脇において、とりあえずオープンに合わせて、いくつかの文章を寄稿する」
というところに落ち着いたんだ。
それで、最初に寄稿したのがこの3つです
そして最初に寄稿することになったのが、もう実際に公開されているこの3つだ。
これはここの文章を読んでくれてるあなたには別に真新しい内容じゃないと思うけど、僕の考えの「核心」というか「基本」になるものとして、最初に伝えておくのにはいちばんいいと思うことを凝縮した文章だと言えると思う。
あと、ここでいわゆる
「アイキャッチ画像」
として出てるのは僕の手書きの題字だ。

での挑戦が、さっそく活かされたってわけ。
それにさ、ハンパな「フリー素材」なんかを充てるよりは、僕の手書きのほうが、よっぽど目を引くと思わない?
これからもホームはここだ。でももし機会をもらえたら、一緒にいろいろやってみたいとも思う
というわけで、最初は嘘かイタズラだとしか思えなかったことが、今日2月15日に、確かに実現した。なんか、最初はほんとに、
過去の自分や未来の自分のために、今の自分の気持ちを書き残しておこう!
と思って始めただけのここが、途中に何度も中断や挫折を経験したここが、まさかこんなふうになるなんて、まったく予想してなかった。でもなんていうか、
ただただ続けていくと、4年も積み重ねると、こんなこともあるんだなぁ……
っていうなんとも言えない感慨はある。
だけどそんな僕のことを、この「アクの強さ」もわかったうえで、それでも受け入れてくれるって言うのなら、これからも一緒にいろいろやってみようと思う。
今回その最初の機会をくれた飯野さん、それにアイデアル(アニスピホールディングス)さんや関係者さんには、本当に感謝しています。ありがとうございます。そしてこの文章だけじゃなく、いつも僕の文章を読んだり、コメントやメールをくれたり、僕をあたたかく見守ってくれるあなたにも、もちろんすごく感謝しています。これからも一緒に、生きていきましょうね。どうぞよろしくお願いします。

コメントをどうぞ