傘が差せない

折り畳まれた青い傘詩・物語

雨の日に傘がないことを

なによりの大問題なんだと

言うひとがいたのも知ってるよ

だけど僕の場合には

傘があっても差せないことが

それ以上に問題なんだ

 

傘を差すことはできなくはない

でも差せばこの場所を動く手がない

もしもあなたがここにいるなら

両手で僕が傘を掲げて

一緒に入って動けばいいけど

独りでは手も気も足りない

 

そもそもあなたがいてさえくれれば

別に傘すらなくたって

もちろんかっぱも破れてたって

濡れてもかまわないんだよ

あなたがお風呂どうのこうのとか

そういういろいろな世話を

笑ってやってくれるなら

やってくれるのがあなただから

 

だけど今の問題は

傘が差せないということなんだ

雨が降ってるかどうかとか

そんなこともちいさなことで

つまりほんとの問題は

そう 本当に問題なのは……

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