悲劇と奇跡の紙一重

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山と雲、そして太陽

最大の悲劇というのはね

あともう少しでしあわせになる

そのまさにほんの直前で

そのすべてが完全に粉々に

潰れてしまうときだと言える

 

だからどの世においてでも

悲劇を好むひとたちは

しあわせになれるはずのひとたちを

いかに寸前で破滅的に

壊してしまうかの筋書きを

日夜考えているものだ

 

でもね実はね おもしろいことに

ときに奇跡と呼ばれるものも

この悲劇によってこそ

最も質の高いものになる

 

最大の悲劇が現実化する

まさにそのすんでのところで

閉ざされ沈みきったはずの

打つ手ももう尽きたかに思えた

そんな極限の場所から

にわかには信じきれないほどの

大逆転が起きたとき

ひとはそれを奇跡と呼ぶだろう

 

悲劇や絶望と奇跡は

一見対極にあるようでも

実は本当に紙一重

だからよく憶えておいて

奇跡はどうして奇跡なのかを

悲劇はどうして悲劇なのかを

そしてもうひとつ心に留めて

悲劇は常に過程であって

奇跡はとても鮮やかであると

悲劇の味を知るものこそが

奇跡の意味を思い知るでしょう

だから今生きるすべてのひとが

奇跡の主役にもなれる

だけどそれもほんとには

ごくありふれたことだということ

腑に落とせたら 言うことはない

 

奇跡はもう始まっている

その悲劇を苗床にして

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