葛藤の踊り場

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互いを見つめる双子の赤ちゃん

なぁ お前はいつまでそうやって

同じことを繰り返す気だ?

前から俺が言ってるとおり

さっさと正しく絶望して

絶望のなかで安定する

その術を学んだらどうなんだ?

 

だいたい最初はなにもない

誰もいない場所に当てもなく

ただひたすらに「対処」するだけの

時間を延々と過ごしたが

そこでも生き延びたのが俺だろ?

 

半端に「対象」を見つけて

そこに甘々と「期待」して

「希望」を持ったりするからだ

だからそうやってすぐに乱れて

誰のためにも自分のためにも

ならないことで 消耗してる

そして同情されることもない

これが当然の成り行きだ

3歳でも知ってたことだぞ?

笑いの種にもなりゃしない

 

いいや それは一方的だ

もし僕が希望を持つことを

やめたらそれはあなたの死だ

絶望のなかで安定する

そもそもその源泉さえも

希望がかたちを変えたもの

希望なくして絶望はなく

絶望なくしてあなたがないなら

希望なくしてあなたはない

 

希望があるヤツにはどこにでも

俺が棲むというわけでもないから

希望が俺を産んだんじゃない

前からずっと言ってるとおり

絶望のほうが希望より先に

この世に存在したと思うぞ?

それにもし俺の安定が

なければそもそもお前は既に

どの世界にも存在しない

 

あなたが僕の最後の一線を

いつも護ってるのは知ってるよ

だけどだからこそ 僕の場合は

常にあなたの「最前線」を

張っているというだけなんだ

実際もし僕の「余興」が

なければそもそもあなたは既に

どの世界にも存在しない

 

まぁ お前がそれでいいならいいよ

 

それはこっちのセリフだよ

 

だけどさ すごく似てるようでいて

あの子たちは僕たちよりも

ずっと仲良くできてるよねぇ?

だったら僕たちのほうだって

もう少しうまく協力し合う

方法があると思わない?

 

さぁな 俺の知ったことじゃねぇ

そもそもあいつらだって別に

仲がいいとか悪いとかじゃなく

単にそれぞれの「解釈」で

「目的」を果たそうとしてるだけだ

だからその意味では俺たちも

あいつらとそう変わりはしない

 

う〜んそうなの? そうなのかなぁ?

じゃあともかく僕とあなたも

今までどおりそれぞれに

やりたいことをやったらいいかなぁ?

 

あのな実際のところはな

少なくとも今のあいつは

お前よりずっと俺に近い

そしてお前に近いのは

姿は俺のほうに似てても

髪の毛の色を真似ていたって

むしろあのあいつのほうだ

 

そっか じゃあどう思うにせよ

あの子に期待してる点では

やっぱり僕もあなたも同じだ

 

いや俺は「期待」してなんかない

ただ「行く末を見てる」だけだ

そして望みを叶えられるのは

いつも自分自身だけであり

そこにも「期待」なんてもんじゃなく

必要なのは「鍛錬」と

徹底的な「観察」に 裏打ちされた「計画」だけだ

そして俺はつまらないときには

ただひたすらに寝てるだけだ

消耗させられるのは嫌でね

俺の計画を実現するには

少しの力も無駄にできない

 

そっか それがあなただもんね

じゃあやっぱり僕が前を行く

無駄かもしれないことですら

やらずにいれない あきらめきれない

それは「希望」の顕れだから

 

やってみろ やりたいのなら

俺は寝る またいつかまで

俺か起きたいと思うのは

大いなる絶望のなかか

そうでなきゃ 希望のなかだけだ

それをお前だけじゃなくって

お前にもわかってもらえるか?

俺とよく似ているお前にも

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