必要が発明の母ならば
必要の母は誰だと問おう
そして苦しみだと答えよう
苦しみがもっとも切実で
深遠な必要を産み
その必要が発明を
つまりは創造を産むのなら
創造は苦しみの孫だ
それならなにかを創りたいなら
それもどうせなら史上空前
自分が自分であったから
創れたものだと言えるような
かけがえのないものを創るなら
苦しみから眼を背けるな
そして苦しみのなかでは死ぬな
苦しみのなかでこそ生きろ
苦しみのなかで妥協するな
まさに苦しみのなかだからこそ
己の理想をよく見定めろ
苦しみと呼ばれる母が言う
あなたがもっと大きくなったら
世界はもっとよくなるはずよ
でももしそうなっていなければ
自分でそれを創ってごらん

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