母なる苦しみ

夕暮れの海に立つ妊婦詩・物語

必要が発明の母ならば

必要の母は誰だと問おう

そして苦しみだと答えよう

 

苦しみがもっとも切実で

深遠な必要を産み

その必要が発明を

つまりは創造を産むのなら

創造は苦しみの孫だ

 

それならなにかを創りたいなら

それもどうせなら史上空前

自分が自分であったから

創れたものだと言えるような

かけがえのないものを創るなら

苦しみから眼を背けるな

そして苦しみのなかでは死ぬな

 

苦しみのなかでこそ生きろ

苦しみのなかで妥協するな

まさに苦しみのなかだからこそ

己の理想をよく見定めろ

 

苦しみと呼ばれる母が言う

あなたがもっと大きくなったら

世界はもっとよくなるはずよ

でももしそうなっていなければ

自分でそれを創ってごらん

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020 Yotubai Otona

コメントをどうぞ