いつかはあなたが泣けるよう

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椅子の上の花瓶に入った花

泣いても喚いても

怒っても叫んでも

地団太を踏んで回っても

それでもたったひとりすら

助けに来ることなどないことを

これ以上なく何度も何度も

叩きつけられてきたからこそ

いつしかあなたは泣くことも

すべてを忘れ 静かになった

 

学習性無力感だって?

あぁそうですか そう呼ぶんですか

別に名前とかラベルなんかには

たいした興味は ないんですけど

 

そうだよね ほんとにそうだ

ともかくあなたがそうやって

自分を護ってきたことと

いつまで経っても まったくなんの

当てもゴールも見えないなかじゃ

そうする以外に 自分を生かす

方法が見つからなかったことは

僕にだってわかると言わせてよ

 

だけどね だからこそ僕があなたに

心を込めて言いたいのはね

あなたが生まれて生きた

世界がどんなにひどいものでも

昔と今じゃそこにあるのは

「同じ世界」じゃないってことだ

昔は確かにいなかったよね

親も友達も仲間も

声を聴いてくれるひとさえも

だけどね 今は少しずつでも

状況は変わってきてるんだ

だからどうかあなたにも

そのことをわかってほしいと思う

 

誰よりも苦しんだからこそ

そこに「適応」したあなたが

今度はその「過剰適応」で

世界に取り残されるなんて

そんなのあんまりひどいから!

 

だから僕は願っているよ

いつかはあなたが泣けるよう

いつかはあなたが暴れられるよう

だいじょうぶだよ 「そんなこと」しても

世界は今は 壊れないから

あなたを壊すこともないから

それを信じられるような世界を

僕も一緒に 必ず創る

そしたら今度は独りじゃなくて

ふたりで一緒に泣いてみようね

僕たちはサイボーグじゃなく

鉄でできてるわけでもない

ほんとはただの人間だから

ただの人間で いいはずだから

それが自然なことなんだから

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