私の役目、あなたの役目

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海を眺める女の子と親

なるほど 話はともかくわかった

そしてあなたはバカじゃないよね

私はあなたの言うことに

原理的には 反論はない

ただし私にも「感情」はある

だからこちらも 素直に話そう

私の今の 気持ちについて

 

私だけでは このひとのこと

手に負いきれない ことは知ってた

けれど私がすべての役目

果たすことなど できないならば

私はせめて 肉体的な

「衣食住」だけは 整えてやろう

たとえ「心」には 寄り添えずとも

「心の器」は壊さないよう

私のできないことを補う

その「誰か」が現れるまで

いのちの流れを止めないように

餓えることだけは ないようにとね

 

ただね 私のほうだって

いくら自分が万能でなく

できないことが 山ほどあると

ずっと気づいていたとはいえさ

だからって私の眼から見て

「バカ」だと言うしかないような

そんな愚人にこのひとのこと

任すつもりは 毛頭なかった

だからあなたがバカでなく

ほんとによかった そう思うんだ

 

ただね もうひとつ言えることはね

結局人生は「優先順位」

私がこのひとの心に

全力で寄り添わなかったのはね

このひとに寄り添うことで

「あのひと」の心 傷つけるから

そして私にはこのひとよりも

あのひとのほうが大切だから

だからこうやって 生きてきたんだ

 

それにね さっきも言ったとおりで

私が自分の手に負えないと

わかっているのに中途半端に

このひとの心に寄り添おうとし

結果自分の「できること」すら

満足にできなくなれば

それはこのひとだけでなく

すべてのひとを 滅ぼすことだ

だから私はすべてのことの

優先順位を見極めたうえ

せめて自分にできることはと

こうやって生きてきたんだよ

だからその意味においては

やはり私の人生に

私自身は 後悔してない

私は私の決めた「役割」

ちゃんと果たして きたのだからね

 

ええ 話はともかくよく聴きました

そして僕もあなたの言葉に

原理的には 反論はない

そして僕はあなたに対し

心から感謝しています

このひとを餓えさせなかった

僕の力ではできなかったこと

あなたがちゃんと してくれたから

 

でもそのうえで僕があなたの

言葉を聴いて 思うことはね

結局このひとをしあわせにする

ことはあなたの 役目ではない

だからそれは僕がやります

代わりにあなたはあなたがいちばん

大切にしたいあのひとのこと

しあわせにして あげてください

 

そしてもしその道のなかで

このひとの願う「しあわせ」と

あのひとの願う【しあわせ】に

違いが生じてしまったときは

僕はこのひとの「しあわせ」を

あなたはあのひとの【しあわせ】を

それぞれ深めて いけばいいでしょう

それぞれ「役目」が 違うのだから

 

けれど そのことを確かめたうえ

改めてこう あなたを見ると

やはり僕たち 似ていますよね?

もしもっと違うかたちで

あなたと出会っていたのなら

僕はあなたともっと仲良く

できてたでしょう そう思うでしょう?

 

そうだね だけどそれは今回

お互い「素直な気持ち」をぶつけ

赤裸々に話し合えたから

だけどそうできる場がないときは

お互いゆとりがないときにはね

こんなにスッキリ和やかに

話せないこと 覚悟もしてね

これはあくまで「予行演習」

「本番」はまた 先にあるから

 

わかっています ただそれでもなお

あなたと僕の 心のうちに

「本質的な対立」はない

そのことがわかっただけでも

こちらは大きな収穫でした

あとはその「表面」において

様々なことがあったとしても

そしてそれをかき乱そうと

動く方々が いるとしたって

そのときはまた そのときなりに

なんとか一緒に 越えていきます

その決意を 改め深く

刻めたことにも感謝してます

ほんとにありがとうございます

 

 

そして「僕は僕の役目」を

「僕たちは僕たちの役目」を

「あなたはあなたのお役目」を

それぞれ 果たしていきましょうよね

そこにはときに対立も

あるかもしれない とは思います

それにそれは「優先順位」

そして「役目」が 違う以上は

しかたのないこと でもあるのでしょう

 

けれど せめて今夜ぐらいは

互いのしあわせ 願い合いましょう

そして願わくば 互いのそれが

いつかどこかで 交わることを……

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