鬼の仮面はもう外しなよ

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鬼怒川のマスコット

声を聴いたら驚いた

怖いひとだと聴いていたから

部屋に入って驚いた

予想よりずっと きれいだったから

服装を見て驚いた

着物があまりに 美しいから

 

ねぇどうしてそんなあなたが

仲間に慕われ愛でるあなたが

近くの家族や親戚にだけ

なぜあんなにも 嫌われてるの?

 

家族には厳しくしなきゃ

社会の痛みに負けないように

たとえどんなにいじわるで

理解されないひとのなかでも

自分を潰してしまわないよう

強いひとたちに育てなきゃ

私のような苦しみに

耐えられるひとに育てなきゃ

 

でもね あなたの言ってることは

やはり僕には 賛同できない

社会はもはや あまりに厳しい

潰されまいとあがいてみても

それでも何度も潰してくるし

それでも耐えて耐え抜いたって

それで報われる保証すらない

 

だからそんなとき近くのひとに

求めることは 願うことはね

痛みの抗体作るため

何度も何度も叩くことじゃなく

たとえどんなに周りの誰が

あなたを責めて罵ったって

ここにいるひとはせめて私は

いつでもあなたの味方だと

抱きしめてくれることだったんだ

 

あなたがどんなに甘やかしても

社会はいつでも厳しいからさ

だからこそあなたにだけは

安らぎの場所を創ってほしい

それがみんなの願いなんだ

それが僕の願いなんだよ

それにね それはちいさいときに

あなたが願ったことなはずだよ?

 

あなたにはそれができたはず

厳しくするより もっと自然に

だってそれこそが本来の

あなたの持ってる愛情だから

仲間を魅せるものなんだから

 

その愛情をわざわざ無理に

厳しさになんか変えてなければ

遠くのひとと近くのひとを

無理に線引きしていなければ

あなたが無理に自分の色を

隠すことなどしていなければ

あなたは今頃誰よりも

頼りにされて 慕われている

そんなひとにもなれたのに

家族にだって 親戚にだって

それがあなたの 素顔なんだから

 

鬼の仮面はもう外しなよ

あなたの素顔は美しい

あなたの創るすべてのものは

あなたの周りのすべてのものは

扇子も着物も 調度品でも

とてもとっても美しかった

なのになぜそれをいちばん身近で

大切に想うひとたちに

ただのひとつも見せないんです?

そんなのあまりに もったいないよ

 

だから僕はこれから出会う

すべてのひとに でき得る限り

あなたの素顔を伝えよう

あなたはとっても優しかったと

ただあなたはね あまりにも

哀しい思いをしすぎたからさ

身近でよく似たひとたちにほど

素直になれなかっただけだと

けれど今では反省もして

みんなのことを思ってるよと

 

鬼だから悪く言われる

そんな時代はもう終わらせよう

それが仮面でも素顔だとしても

みんなの思う「鬼」なんて

ほんとはどこにもいないんだから

泣いた赤鬼はもう生み出さない

豆は一緒に わけて食べよう

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