「障害者との結婚は儲かる」と言ったひとが、いちばん言いたかったことは?

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紙幣に硬貨、そして小型の金庫

ついさっき、なかなか衝撃的なタイトルの文章を見つけてしまった。これは前に

「スルースキル」って大切だなぁとは思う。特に今みたいなネット社会になって、いろんなひとのいろんな意見が山のように押し寄せてくるような状態なら...

を書いたときにも匹敵する衝撃だった。

「障害者との結婚は株やFXよりよっぽど儲かる!」というタイトルの吸引力はすごかった

それがこれだ。

ついに、、、銀行が公共料金の引き落としツール以外、使い道がなくなってしまいました。。。国内メガバンクの預金利回りがついに「0.00%」となった。マイナス金利導入から1年が経過し貸出利回りの低迷が続く中

最初この圧倒的な吸引力を持つタイトルに引き寄せられて、そのうえで

実際僕は、障害者の彼女と結婚したから年収を150万円以上上げることができました。

なんて文を読んだら、僕は

これってつまり、「障碍者と結婚すると障碍者手当やら税の控除やらなにやらで確実に儲かるよ!」っていうことを言いたいの?

なんて思ってた。

今の世のなか、毎日が楽しくてしかたがない!っていうひとは間違いなく少数派で、ほとんどのひとはなんやかんや悩みや苦しみを抱えている...

だけどそのあとを読み進めていくと、最初の印象は少しずつ変わっていったんだ。

「維持費」のかかる相手を護るために、お金を稼ごうという気持ちが強まるという意見

そんな「印象の変化」はこのあたりから始まる。

なぜ彼女は失敗ばっかりだった僕を前に進めてくれたのか・・・

お金を稼がなきゃ彼女を守れないから。

(中略)

障害者年金が出るし、地下鉄は無料で乗れるし、海遊館は半額で入れるけれど。

リハビリやらなんやらで維持費(笑)もそれなりに高くなります。

軽度とはいえ障害を持った妻とこれから暮らしていくことを考えると、「人並みの稼ぎじゃダメだ」ということを思い知らされます。

(中略)

僕が24時間ずっといられるわけじゃないので、彼女には、少しでも自分で動けるレベルを維持・増進してもらわなければいけません。

そのためにはお金がいります。

ずいぶん長い時間がかかりましたが、ようやく「人生のつまづき」を乗り越えかけてきました。

具体的な行動で言えば「ブログで収益が出ている」「無駄遣いしない仕組みが構築できている」といったことになってくるのですが、それを形にすることができたのは、間違いなく「お金への執着」です。

うん、やっぱりここまで読むとだいぶ印象が違うと思う。っていうか実際、

これって結局、ものすごく持って回ったノロケ話なんだね?

って想いになる。それに最後のまとめには、

「人間ある程度負荷をかけた方が力が出るし、障害者の旦那は結構楽しいぞ!」ってことです。

なんて書いてあるし。だからここまでを全体的に踏まえると、彼の意見に僕が真っ向から反対しようという気も少なくなるのは確かだ。

ただそれでも、ほんの少しだけ言っておきたいことはある

ただそれでもやっぱり、いくつか彼に言っておきたいことはある。それはたとえば

人一倍、老後のことを考える

考えたくないことですが。。。

妻が寝たきりになってしまう可能性は、健常者に比べればはるかに高いと言わざるを得ません。

そんなことにはならないようにするつもりではありますが、リスクとして存在する以上、思考停止・現実逃避をしても始まりません。

(中略)

僕のほうが4歳下ですが、日本の場合、女性が男性より7年近く長生きなことを考えると、僕の方が先に逝く可能性が濃厚です。

だから。

死ぬギリギリまで寝たきりにならないようにしなきゃいけないし。

ちゃんと遺産を残してやらなきゃいけないし。

そして何より。

僕が死んだ後、彼女が自分の人生を全うできる、心のエネルギー=「思い出」をたくさんつくってやらないといけない。

なんて部分に対してだ。

確かに彼がお相手に対してとても深い愛情を持ってるのもわかる。そしてそこから、とても強い責任感が生まれるのもわかる。そしてそれは、彼の原動力にもなってるものだと思う。だけどそれでも、その「責任」を彼自身がすべて独りで背負い込む必要はないんだ。

もちろん、寝たきりになんてなってほしくはないだろう。「知らないひと」になんか彼女の世話を頼みたくないだろう。まして自分が死んだあとのことなんて、考えたくもないほど苦しいだろう。

でもだからこそ、そんな「不安の先取り」をかんでもかんでもしなくたっていいんだ。それは「現実逃避」でも「思考停止」でもない。むしろ逆だ。それは「今できることに集中して、一緒に喜びを味わう」っていう、とても大切なことなんだ。未来は「無限の可能性」がある。だからその気になればいくらでも悪い方向にも想像できるけど、思ったより悪くならないことだってたくさんある。それに、思ったより悪くなったって意外となんとかなる。でも今は、「ここにあるたったひとつ」だけだ。だったらそのどちらを味わうことが大切かは、わかりきってると思わない?

それに、僕も無類の寂しがり屋だから思うんだけど、僕があなたの彼女(の立場)だったとしたら、

僕が先に死ぬ可能性のほうが高いけど……

でも遺産は遺してあげるから……

なんて言われ続けたら、それだけで気が滅入るし哀しくなるし苦しくなる。それにさ、それを言うならあなただってほんとは、「自分よりからだの弱い彼女が、自分よりずっと先に死んでしまう可能性」だって、ちゃんと考えなきゃいけないんだよ?それだって、「確かな現実」だ。だけどそれを言われ続けたら哀しいでしょ?だからこんなこと、あんまり彼女に言うのは、やめてほしいと思うんだよなぁ……。

ただ結局のところ、彼の「ほんとの狙い」は……

ただこんなことをまじめにいろいろと書いてきたけど、結局のところ彼のほんとの狙いは、

少しでもインパクトの強いタイトルを付けて、感情を煽り立てる言葉遣いにして、僕と彼女の愛の深さを世界に知らしめよう!

ってところにあるんじゃないかと僕は思ってる。だってさ、

リハビリやらなんやらで維持費(笑)もそれなりに高くなります。

企業は会社の規模に応じた人数の障害者を雇用しないとダメなことになっているらしいですが。

個人はむしろ自分から積極的に、自身への投資のために障害者と積極的に結婚してみてはどうか、と思う次第です。

・・・というと語弊があるな。

まだ炎上したらかなわん。。。

なんて、ほんとに炎上(注目)してほしくないひとが言うかなぁ?

しかもさ、太字とかアンダーラインとか大文字とかマーカーとか、いろんなところこれでもかこれでもかと強調しすぎだって!

まぁ、結局こうやって若干の嫉妬と羨望を集めることが狙いなら、少なくとも僕に対してはそれなりに成功してるわけです。でも僕は、

つまりあなたと彼女がしあわせなら、なんでもいいよ

っていう感じで捉えてる。

……ただね、僕だって、なんなら僕のほうがもっともっと、しあわせになってみせるからな!
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