日本には短文文化がある。でもそんなふうに凝縮できないひとのために、サイト(ブログ)を立ち上げるという手もある

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棚に置かれた古くて分厚い本

こんなニュースを見た。

短文投稿サイトの米ツイッター日本法人は2日、国内の月間利用者が9月に4千万人を超えたと明らかにした。昨年末より14%増え、この間の成長率は世界一。4%増だった世界全体を大幅に上回った。大規模リストラを打ち出す経営難の同社は広告収入を生む日本への依存を強めている。

 短文投稿サイトの米ツイッター日本法人は2日、国内の月間利用者が9月に4千万人を超えたと明らかにした。昨年末より14%増え、この間の成長率は世界一。4%増だった世界全体を大幅に上回った。大規模リストラ&

日本には、「短文に凝縮する」っていう文化(歴史的積み重ね)があるんだと思う

このニュース(朝日新聞)では、世界的には苦戦しつつあるTwitterが日本で好調な理由について、

日本独自でニュースの閲覧機能を追加。ニュースサイトの話題の記事と、関連するつぶやきをまとめて見られるようにした。つぶやくだけでなく、情報を得るためにも使えることをPRした結果、利用者が伸びたという。

っていう分析もしている。確かにそれもあるんだろう。でもきっと、それだけが要因ではないと思う。

僕は、日本は文化的歴史的にTwitterに相性がいい土壌があるんじゃないかと思うんだ。それが、「短文に凝縮する」っていう文化(歴史的積み重ね)だ。

日本で伝統的に愛されてきた表現形式、たとえば和歌は知ってととおり5・7・5・7・7の三十一文字(みそひともじ)にすべてを凝縮するものだ。さらに俳句(川柳)に至ってはそこからさらに削って5・7・5の17文字しかないなかで、いろんな想いを表現する。そしてあとは、読み手に委ねる。

古池や蛙飛こむ水のおと

これでもう充分だ。これを英語に訳そうとすると、

蛙は1匹(a frog)なの、それとも数匹(several frogs)なの、あるいはたくさん(many frogs)なの?

なんてことが問題になるけど、日本語はそういう曖昧さも残したまんま表現するものだからこれでいいんだ。あとは、読み手それぞれが思い浮かべる光景で補えばいい。そしたら、どれも正解だ。その曖昧さ(もの足りなさ)が、一方で奥深さでもある。それが、日本が培ってきた伝統的な感性なんだと思う。

ちなみにこの句については、こんな文章を読んでみるとまた違った味わいかたができると思います。

古池や蛙飛(かわずとび)こむ水のおと

だから確かに、「凝縮する」っていうのに憧れる気持ちもあるんだけど……

それにこういう価値観は、いろんな言葉(表現)にも表れていると思う。

たとえば

ごちゃごちゃくどくど言うな!

とかね。他にも

みなまで言うな

ならぬことはならぬものです

眼は口ほどにものを言う

背中を見て学べ

なんて、挙げていけばキリがないほどある。だからほんとに、こういう考えかた(姿勢)はいわゆる「日本文化」のなかに染み込んでるんだと思う。こないだ「Billboard Hot 100にランクインした最も短い曲」としてギネス記録にも認定されたピコ太郎さんの『PPAP』だってまさしくその流れを汲むものだと思うし。

それに僕自身、こういう「凝縮」っていうものに憧れや尊敬を感じてもいる。たったひと言で悩みを解消させるとか、ほんの少しの触れ合いで誰かを笑顔にするとか、そういうことができるひとはすごいと思うし、そういう境地に行けたらいいなぁとも思う。

でもやっぱり、今の僕にはそれが難しいんだ。だからまだまだ、この段階には至れそうもない。

でもそんな「凝縮できないひと」に適した表現場所が、サイト(ブログ)だ

だから僕は日本人の主流派を横目に、ほとんどTwitterを活用できてない。俳句の17文字や和歌の31文字よりはるかに多い140文字ですら、僕にはまったく足りない。そう言われると、なにを書いたらいいのかわからなくなるくらいだ。しかもそれが前後の文脈(ツイート)から切り離されて独立で読まれることとかも考えると、いよいよ構えすぎてしまう感じになっていく。だから僕には、そのなかにうまく凝縮することができない。

だけど、そんな僕みたいな「凝縮できないひと」のために適した表現場所がある。それが、サイト(ブログ)だ。

日本で大人気のTwitterには文字数制限がある。世界的に今注目されているInstagramだって「写真」っていう「凝縮」があってのものだし、動画には60秒(最初は15秒だった)っていう長さ制限がある。だけどサイトに書くならそれがない。むしろそこでは、「短文文化」とは真逆の「長文文化」があるとさえ言える。

SEOには長文が有利 ブログで少しでもいいので副収入を得たい。承認欲を得たい。そんな気持ちでブログを運営している人がいます。(自分のことだが) ところで、ブログでアクセスアップを図る場合、よく長文のほうがSEOで有利になりやすいと聞きます。これにはブロガーの間でも賛否両論がありますね。ただし、基本的には長文のコンテンツ...
だからサイトのなかでは、「凝縮できない」(=どうしても長文になってしまう)というのは、短所じゃなくてむしろ長所になるってことなんだ。

これは、僕にとってはすごく画期的なことだった。

だからもしあなたにも「まとめきれない想い」があるなら、サイト上で表現したらいいと思う

もちろん、長かろうが短かろうが結局は相手に伝わるかどうかの問題なんだし、それを

間延びしてる、くどい

なんて受け止めるひとも出てくるかもしれない。それにどんなに洗練して推敲したつもりでも、長文自体が苦手なひとはそれだけで途中で読むのをやめてしまうかもしれない。それに今ではサイトの文章も「〜まとめ」とか「効率よく時短」みたいに、手際よくさらりとまとめられたもののほうが結局は注目を集めやすいっていう傾向はあると思う。

だけどそれでもまだ、サイトには長文文化がある。だとしたら、これは僕にとって救いの場所であることに変わりはない。だったら、やっぱり僕はこれからも、ここを主軸(ホームグラウンド)にして書いていこうと思う。

そしてもしあなたにもそんな「まとめきれない想い」があるんだったら、僕はそれをサイト上で思いっきり表現してみることをおすすめする。それは「効率」とか「費用対効果」(時給)なんかで見たらぜんぜん意味がないように感じるかもしれない。多くのアクセスを集めることもないかもしれない。でもきっと、それはあなたを少しはラクにしてくれると思う。そして僕は、そんなあなたの声を聴きたいと思う。
助けて!って言わなきゃいけないのは、助けを必要としてるひとたちだ。それは、当たり前のことだ。

だから少なくとも僕は、必ず読む。そして僕もここで書き続けていこうと思う。あ、おんなじこと2回言っちゃったか。っていうかずっと同じこと言ってるのか。まぁ、いいか。

コメント

  1. きんくま より:

    Twitterが人気なのはフォロー機能がある部分もあるんじゃないでしょうか。

    私は誰かの意見に対してこう思うと発言することは出来ますが、0から自分の意見をまとめるというのは大変困難です。意外に私みたいな方も多い気がします。

    後日本人は他人の意見が気になる気質、他者と意見を共有したい気質が強い気がします。そういった方にはTwitterは便利なんだと思うのです。

    • きんくまさん、こんにちは。

      なるほど、そう捉えてみると確かにより納得できる気がします。

      そして僕がここで書いているようなことも、きんくまさんの表現を生む手がかりとして、これからも活用してもらえたら嬉しいです。

      よろしくお願いします。

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