激しい表現で煽ることで、世界は変えられるの?

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立てられた2本の中指

今年の3月、ある匿名の書き込みのなかに

日本死ね!

という表現があったことが話題を呼んで、僕もそのことについて思ったことを書いた。

日本生きろ!だって日本が死ぬときに、真っ先に死ぬのは僕だから
昨日のに引き続き、またみんなの話題に乗っかってみようと思う。ってことで、「保育園落ちた日本死ね問題」について、まずは発端となった文章...

「意図的に激しく煽る」っていうのは、世界を変えるのに効果的なの?

そしたら、それから半年ぐらいして、また激しい言葉で社会を巻き込むできごとがあった。それがこれだ。

このできごとについてはもう数え切れないほど多くの意見が交わされているし、発言者の長谷川豊さん自身も大きな社会的制裁を受けているから、多数派の価値観がどちらにあるかはもう決着がついていると思う。それでも、僕はもう少し気になることがある。

それは、長谷川さんのこの記述だ。

一人でも多くの方に…と煽り過ぎたタイトルをつけ

ここ3日ほど、テレビ大阪の皆さんと協議を続けてきました。とても残念なことですが、やりがいを持って取り組んできました『ニュースリアル』のキャスターの仕事を降板することになってしまいました。大阪の皆さんに、私はもっとニュースを伝えたかった。大阪の未来につ

ここには、

強い想いを伝えたいなら、激しい口調で煽るくらいじゃないとダメだ!

っていうような価値観があるような気がする。それに、実際これはさっきも言った、いわゆる「保育園落ちた日本死ね!」問題のときにも話題になったことだし、その考えを端的に表現した文章のひとつがこれだとも思う。

ブログでバカとかアホとか

クソとかしねとか言ってはいけないという

最もらしいおバカさんが多いことに

ずっと違和感を覚えていたが

時には汚い言葉も必要なことを

痛感させられたのが

「保育園落ちた日本死ね」ブログだ。

待機児童問題の深刻さを

「日本死ね」というタイトルのもと

本文には「何が少子化だよクソ」

「そんなムシのいい話あるかよボケ」

といった「汚い言葉」で書きつづったブログが

あっという間に拡散し

国会に取り上げられるまでにもなった。

じゃあもしこのブログがだよ。

汚い言葉がダメだとかいって

「保育園に落ちて残念です」

「日本の政治はどうなっているのでしょうか?」

みたいな程度の言葉だとしたら

ネットで拡散することもなかっただろうし

国会で取り上げられることもなかっただろう。

つまり「汚い言葉」だからこそ

取り上げられ、政治を動かそうとしたのだ。

(中略)

汚い言葉を使えと推奨しているわけではないが

バカの一つ覚えのごとく

そんな言葉は使ってはいけない

という人は現実をわかっていない。

このぐらい強烈な言葉を浴びせないと

問題として取り上げてさえくれないのが

今の政治だ。

ブログでバカとかアホとか クソとかしねとか言ってはいけないという 最もらしいおバカさんが多いことに ずっと違和感を覚えていたが 時には汚い言葉も必...

そして長谷川さん自身も、

話題になったあの「保育園落ちた、日本死ね」さんも同じですね。
あれ、テロリストですかね。だって、国家を殺そうとしてるんだし。はっきり言ってるしね。「死ね」って…

・・・ってアホかぁ!

「そんなに怒っていますよ」という、キツメのスラング(崩し言葉)に決まってんでしょうが。その程度のニュアンスも読解出来ないレベルの人間が「長谷川が『殺せ』と言ってるので殺人犯だぁぁぁぁぁ!」とか言ってるんです。バカ丸だし。相手にするのも疲れるわ。

正直言って戸惑っていますし、かなり怖い現状に憤りすら感じています。ネット上で私のバッシングをまるでブームのように楽しんで拡散している連中が後を絶ちません。悪質な言論弾圧以外なにものでもありません。私は「論」に対しては「論」で返すべきだと信じています。

って言ってる。まぁ、これはいろんな降板とかが決まる前のことだけど。でもやっぱり、

激しい口調で表現することが、多くのひとに取り上げてもらって、世界に変えるのに有効だ

と思ってるひとは、けっこういるんだと思う。でも僕は訊きたいんだ。

それって、ほんとにほんとなの?

確かに、瞬間的な火柱を立てるのには有効かもしれないけど……

確かに、激しい口調で表現されたことっていうのは目立ちやすい。そして、

コイツなに言ってるんだ?

みたいに批判・攻撃したいひとも巻き込んで、瞬間的な火柱を立てるのには有効かもしれない。まさに、「煽る」っていう言葉のとおりだ。だから、

悪目立ちでもいいからとにかく注目されたい!

とか、

とにかくサイトのPVを稼ぎたい!

みたいな場合にはうってつけの手法だとも言える。でもさ、

もし自分の目的が「世界を変える」っていうことにあるんだったら、それはほんとに、最適な手法なんだろうか?

武力革命以外で世界を変えたいなら、地道に、少しずつ柔らかく、合意を作っていくしかない

まず前提として、日本も含めた今の世界の多くの場所では、「議会制民主主義」が採られている。これは僕なりの理解でざっくり言っちゃうと、

みんなの想いは等しく大切だと思うから、とことん話し合ってみよう!

っていうことだと思う。

しかも、

どうしても決まらないときは多数決にするけど、だからって少数意見を完全無視したりはしないから!

っていう補足付きのだ。

そして僕も、これは基本的に素晴らしい姿勢だと思う。それに、僕たちはもう、「武力革命」なんてものを選ぶことはしないと思う。そういうのはもう今までにいろいろ試してみて、うまく行かなかったんだから。その結果選んだのがこの体制だっていうなら、そして今のところこれ以上いい方法が見つかっていないなら、そのなかで世界を変えたいなら、やっぱり、

地道に、少しずつ柔らかく、合意を作っていくしかない

んだと思う。じゃあそのときに、「煽り立てる」とか、「わざと相手を過激な言葉で挑発する」っていう方法がほんとに有効なんだろうか?今の僕にはどうしても、そうは思えないんだ。

激しい言葉で表現するってことは、「言葉をぶん投げる」ってことと同じだと思う

よく「爆弾発言」っていう言い回しもあるけど、激しい言葉を遣うっていうのは、「言葉をぶん投げる」ってことと同じだと思う。あとは受け手の度量次第。しかもほんとはもう少していねいに包み込むはずのところを未完成なまま投げてるんだから、相手を傷つける危険性はずっと高まる。そしたら、もう2度と話し合えなくなるかもしれない。

しかもさ、それまでの「積み重ね」とか「表情」とか「抑揚」なんかで補足できない「不特定多数」に対する発言ならなおさらだ。

長谷川さんはさ、

ネット上では、テレビ上と違う言語が飛び交っていると思っています。

なかなか実際に口に出すときつい言葉も、ネット環境では意外と受け入れられたり…。

(中略)

テレビで私を見た方はご存知の通りで、私はそもそもそんなにキツイ言葉使いをしない人間です。ですが、ネットの世界で一人でも多くの方に訴えたい、という思いが強すぎて、今回は大失敗してしまったのです。

ここ3日ほど、テレビ大阪の皆さんと協議を続けてきました。とても残念なことですが、やりがいを持って取り組んできました『ニュースリアル』のキャスターの仕事を降板することになってしまいました。大阪の皆さんに、私はもっとニュースを伝えたかった。大阪の未来につ

って書いてるけど、僕はそもそもこの感覚を共有することが難しい。確かに「近すぎて話しにくい」ってこともあるし、家族になんでもかんでも話すわけじゃないけどさ、それでも僕の場合は、

誰かに直接対面で話すときよりも、不特定多数のひとたちに読まれる場所になにかを書くほうがずっと慎重になるし、ある意味怖いとすら言える。

しかもさ、

ネットのほうが言葉が過激になりやすいのは、単に責任が薄いからだと思うよ?社会的地位もあるあなたが実名顔出しでやったら、同じようにはいかないに決まってるでしょうに!

今回の場合、相手が少し多かったですね

そもそも、さっき強い言葉で表現することの意義を語っていたかさこさんも、同じ文章のなかで、

もちろん使い方は気をつけなければならない。

例えばこのブログは

「死ね」という言ってはならない言葉を

使ってはいるものの

「日本死ね」といっているから許される。

もしこれが「アベしね」だったら

ここまで共感されたかは不明だし

国会でも取り上げられなかったのではないか。

このブログ文章は巧妙に

死ね、クソ、ボケといった言葉は

特定の個人には向けられていないし

例えば爆破予告といった

犯罪行為となりうるような

実害を及ぼす文言は一つもない。

ブログでバカとかアホとか クソとかしねとか言ってはいけないという 最もらしいおバカさんが多いことに ずっと違和感を覚えていたが 時には汚い言葉も必...

って書いてるけどさ、今回は「人工透析患者」っていう集団とはいえ、その裏にはひとりひとりのひとがいるっていうものに対して

泣くならそのまま殺せ!

これはちょっと行き過ぎたよね。なんだかんだ言って、この国は生きてるひとにはけっこう優しいよ?だから、こんなに社会保障費が増大しても、なんとか騙し騙しやりくりしてるんだもんね。その代わり、「生まれる前の存在」とかにはなかなか厳しいけどね。

しかも、人工透析患者は実数がなかなか多いから、面と向かって啖呵切るには少し分が悪いよね。これがもっともっと数の少ない集団だったら、状況は違ったかもしれないけど。あ、具体的な例は挙げませんよ?

でも正直、僕はかなり安心した

でも正直言って、僕は今回の顛末を見てかなり安心してる。これで単純に

そうだそうだ!

なんていうひとが多かったらいよいよまずいなぁと思ってたけど、まだそこまでは行っていないらしい。こないだ別の「過激思想」を実行に移したときのネット上の反応には、なかなか落ち込んだからね……。

「障害者なんていなくなればいい」と本気で思っているひとが起こした事件を、この社会はどう受け止めるんだろう?
今日、7月26日、とても哀しい事件が起きてしまった。正直これと向き合うのは簡単じゃないし、あまりにも複雑な感情を刺激されてしまうんだけど、こ...

あとさ、今回の件であなたがもし完全に干されて、独力で生きていけなくなったとしても、あなたはだいじょうぶです。そうなったらそうなったで介護員とかの仕事はあるし、生活保護を受けることだってできるからね。あ、これこそ悪口で言ってるんじゃなくて、キツメのスラング(崩し言葉)なんで、真に受けないでね?

でもやっぱりこういう煽り口調は僕には合わなそうだし、無理したって続かないんだから、僕は僕なりのやりかたでやっていきたいと思う。あとは、今回の件でのだいちゃんの活躍を、心から楽しみに見守りながらね。

ブログを書くモチベーションが下がっていたのですが、今回「長谷川豊」氏が私のブログ記事をパクって私のブログまで注目を浴びたことでモチベーションが回復しました。 どうも、だいちゃん(
ブログをやっていると思わぬ出逢いがあるものだな~、としみじみ感じております。 どうも、だいちゃん(
自分の写メを見て、やっぱり自分老けたな~と思う今日この頃。 どうも、だいちゃん(
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