不在の主張

奇妙な穴詩・物語

ひとの心に風穴を開けて

それを自分の存在の証にしようなんて

そんなことはもうやめてくれ!

言いたいことがあったなら言えばよかった

やりたいことがあったならやればよかった

なのにこんなかたちで放り投げるなんて

あまりにもひどいじゃないか!

 

俺はもうここにいないんだよって

あなたが不在を主張するなら

僕だってここにいるんだよって

僕は存在を主張する

だって自分の存在を伝えられるのは

自分自身しかいないんだから

あなたがほんとにしたかったのも

そういうことだったんじゃないの?

不在の主張は哀しみしか撒かない

喜びを遺したいなら生き抜くしかないんだよ

 

ただあなたのことは忘れない

今言えることはそれだけだ

あとは自分で 自分と向き合うといい

僕も必ず これを乗り越えるから

それでも穴は 埋まらないけど

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