「VR」の技術をこのまま発展させるなら、ぜひそれを「障碍者体験」に応用してほしい

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VR体験をしている男の子

最近「VR」という言葉をよく耳にするようになった。これは2015年頃から少しずつ注目されるようになってきて、2016年の今はさらに拡がろうとしている概念・技術のことらしい。

VR=バーチャル・リアリティ=仮想現実(の体験)は、とても大きな可能性を秘めている

そもそもVRっていうのは「Virtual Reality」(バーチャル・リアリティ)の略で、「仮想現実」(を体験する)というような意味を持った言葉として遣われている。そして実際今でも、たとえば

ジェットコースター体験とか、音楽ライブ体験、それに宇宙体験や迫力のゲーム体験

みたいな、いろんな体験ができる技術がもう現実に登場してきてもいる。今はまだ娯楽的な分野での活用が大多数みたいだけど、今後はさらにこれをもっと広い意味での「体験サービス」につなげていくことで、たとえば「教育」にももっと直接的に活かせるような方法も模索されてきている。

その実例はたとえば、こんな講演動画を観てもわかると思う。

ここで触れられている動画、『My Mothers Wing』については、このページで観ることができます。

An intimate portrait of a mother coping with the loss of her two children, victims of a shelling attack on her children's school in Gaza.

各種VR対応機器、あるいはスマートフォンでもアプリをダウンロードすることで体験型動画として観ることができます。

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が、僕は現時点でスマートフォンも持っていないので、通常の動画としてだけ観ました。

それならこういうVRの技術はきっと、「障碍者体験」にも活かせる

講演のなかでクリス・ミルクさんは、

仮想現実は 既存のメディアとは 比べものにならない位 深く人間同士を結びつけます そして双方の見方を 変えることができます だから仮想現実は 本当の意味で 世界を変える力を持っているのです

これは単なる機械ですが 私たちは それを通して より思いやりをもち より感情移入し より つながり合えます そして最終的には より人間らしくなれるのです

クリス・ミルクは、最先端の技術を利用して、人を楽しませ魅了する驚異的な映像を制作しています。でも、ミルクにとって、制作活動の根底には常に「人間の物語」という動機が存在します。魅力あふれるこのショート・トークで彼が紹介してくれるのは、カニエ・ウェストやアーケイド・ファイアといったミュージシャンとのコラボレーションの一部で...

って言ってる。そしてそれは僕も深く共感することだ。

だからこそ今の僕の立場から思うのは、

こういうVRの技術はきっと、「障碍者体験」にも活かせる

ってことだ。

「今ここにない現実(感覚)を体感できる」っていう技術を応用すれば、たとえば僕の場合、自分が日常的に体験している

肩や腰の痛みとか、全身の張り、それに突然自分の意志とは関係なくからだに力が入ったり、抜けたりするっていうのだって体験できるはずだ。それに、トイレが間に合わなくて漏らしてしまうとか、手すりを掴み損ねて転んでしまうとか、車いすで段差にぶつかって衝撃が走るとか、歩きタバコが目の位置に来て怖いとか、そういうことだって全部、体験できるはずだ。

だとしたらこれはほんとに、画期的なことだと思う。もちろん、前に

「車いす体験」とか「アイマスク体験」みたいなことが、学校の授業とか企業の研修なんかで行われることがある。いわゆる「障碍者体験」だ。そして僕も...

のなかでも書いたように、僕たちにとってそういう状態は一時的なものじゃなくてずっと続くものだっていう大前提はある。

でもたとえ一時的で擬似的な体験であっても、それを「自分の体験」として受け止めて、考えるきっかけを持つことは、とても大きな力を持つ

ことだと思う。そしてそんな仮想(想像)が、いつかは誰にでも来る「現実」を受け止める力になることを、そしてそれがいずれ現実社会そのものの在りかたを変えてしまうことを、僕も楽しみにしていたいと思う。

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