こんな文章を読んだ。
5月31日に厚生労働省が発表した自殺対策白書によると、2015年の自殺者数は2万4025人と過去10年で最少になった。4年連続で3万人を下回り、特に中高年男性の自殺が大きく減っているという。
自殺したい中学生を救った大人たちの「言葉」 | 子育て※前回記事:繰り返される「女の子2人で自殺」の背景5月31日に厚生労働省が発表した自殺対策白書によると、2…
たった20年も生きていない段階で、300人ものひとが人生に絶望してしまう哀しさ
この続きにはこう書いてある。
このような子どもの自殺対策が強化された背景には、子どもの自殺が減らない実態が横たわる。日本の年間自殺死亡率は減少傾向なのに、年齢階級別で唯一増えているのが中高生たちだ。
高校生以下は毎年300人前後が自死しており、若年層の自殺死亡率は先進国の中で最も高い。先進他国では若年層の死因トップは「不慮の事故」が多いなか、日本の死因1位は自殺なのだ。
そしてこの「若年層の自殺死亡率が増え続けている」という事実は、たとえばこのページにあるグラフを見ても一目瞭然だ。
15~24歳の自殺率は、90年代以降ずっと上がり続けています。しかもそれは、日本の特徴のようです。
絶望の国 日本は世界一「若者自殺者」を量産している データは踊る:PRESIDENT Online - プレジデント15~24歳の自殺率は、90年代以降ずっと上がり続けている。それは日本に特異な現象だ。50代のそれは下がったのになぜか?
それに最初の引用文でも言われているように、高校生以下のひとたちが毎年300人前後も自殺してるっていうなら、これは
っていうことだ。これはほんとに、哀しいことだと思う。
世界全体の自殺者は、年間100万人もいる
そもそも世界全体で見ると、自殺者は年間で100万人くらいいると言われている。


この理由はもちろんいろんなことが言われているけど、こないだはこんな研究結果も発表されていた。
統計分析の結果、誕生日に自殺や事故で死亡する人数は他の日に死亡する人数と比べて大幅に多いことがわかりました。死因別に見ると誕生日の影響が最も強く見られるのは自殺で、誕生日に自殺で亡くなる人々の数はそれ以外の日に亡くなる人の数より50%多いことを明らかにしました。
(中略)
本成果は、自殺リスクの高い人が誕生日を迎える際には、医療関係者や家族・友人が格段の注意を払ったり、普段以上のサポートを提供したりすることの必要性を示唆しており、今後の自殺予防対策を考えていく上で社会的意義が大きいと考えられます。
(中略)
誕生日前後の死亡リスクに関しては、これまでに二つの仮説が提唱されてきました。一つ目の「延期」仮説によると、誕生日など自分にとって意味のある記念日を迎えるまでは生き続けようとする人が多い場合、誕生日に死亡する人の数は少なくなると予想されます。対照的に、二つ目の「誕生日ブルー」(birthday blues) 仮説によると、記念日を期待していたような形で祝うことができなかった場合などには、孤独感などの心的ストレスが増えるため、誕生日に死亡する人の数は多くなると考えられます。
誕生日前後の死亡リスクの増加傾向を明らかに自殺は現代日本を特徴づける深刻な社会的問題であり、その予防は喫緊の課題です。大阪大学大学院国際公共政策研究科 松林哲也准教授とアメリカ・シラキュース大学リサーチアシスタントプロフェッサー上田路子は、死亡者の誕生日と死亡日の関係に注目し、1974年から2014年にかけての人口動態調査データを分析しました。この調査データに...
確かに、誕生日みたいな日は「他のひとがしあわせに迎えられそうに見える日だからこそ、そうじゃないひとは自分の惨めさが目立つ」っていうのはあるかもしれない。でも、たとえどんな仮説を立てたにしても、結局は
ってことなんじゃないかっていう気がする。そしてその結果実際に自殺を選んでしまうひとが1年に100万人もいるっていうのが、この世界の現状だ。
あなたが簡単に投げ棄てようとしてるものを羨ましがってるひとたちはたくさんいる
でもそれはあなたがただ、「自分よりしあわせそうなひと」と比べてるからそう思うだけだ。でも実際はその相手だって相手なりの悩みを抱えているんだと思う。けどそんなこと言っても、
そんなのなんでお前にわかるんだよ!
って言われちゃうかもしれない。だったらもっと確実なことを言おうと思う。
それは、
あなたが簡単に投げ棄てようとしてるものは、他の誰かが心から羨ましがってるものなんだよ
ってことだ。じゃあこの「他の誰か」っていうのは誰かって?それは僕だよ。
そりゃあ「簡単に投げ棄てようとしてる」っていうのは多少語弊があるかもしれない。あなただって悩みに悩んで、できれば生きていたいのにそれでも死にたくなって、ずっとギリギリのところで苦しんでいるんだと思う。でもさ、それでもやっぱり
ってことだけは、忘れないでほしい。そしてそのうえで、それを活かしてほしいと思う。だってそれは、あなたが思ってるよりずっと、素晴らしいものだから。
100万人の力が合わされば、もうなんだってできると思わない?
もし、そういう「当たり前のこと」にみんなが気がついたら、世界から自殺者なんてものはいなくなると思う。その数は、1年ごとに100万人だ。これはブータンとかフィジー、キプロスなんかの人口と同じくらいだ。そしてこれが10年も経てば1000万人になって、イスラエルやスイス、それにスウェーデンなんかよりも多くなる。そう、ここまで来れば完全に「国」のレベルになる。しかもこのひとたちは、
だ。それにそこには数字と向き合うのが好きなひともいるだろう。文章を書くのが好きなひともいるだろう。料理が好きなひともいるだろう。そんなひとたちがそれぞれ本気で自分の力を発揮すれば、もうできないことなんてなにもないんじゃないかという気がする。
なのになんでそうならないんだろう?あなたが自分の力に気付いてないからだ。そして、自分だけでなにもかもしようと思っているからだ。だったら、僕が何度でも、
いいなぁ、すごいなぁ!
って言ってあげるよ。だってそれが本心だから。それにさ、自分だけでなにもかもできる必要なんかないんだよ。ある意味もっと図太くなればいいんだよ。僕を見てごらんよ!
それでも、僕は生きている。たとえ他のひとに
そんなふうになるくらいなら、死んだほうがましだな
って言われるようなからだでも、今まで生きている。

なのに、あなたが生きてちゃいけないわけがないよ。まだまだ生きられるのに、まだまだ伸ばせるいいところがたくさんあるのに、あなたを必要としてるひとがここにいるのに、それに気付かないまま死んじゃうなんて、もったいなさすぎるよ。もしあなたの棄てたからだといのちをそのままもらえるんだったらもらいたいよ。そしたら僕のお助け役として、頼みたいことは山ほどある。それなのにほんと、もったいないよ!
なんかいろいろ言ってきたけど、僕の言いたいことは結局、あなたにも生きていてほしいっていうことだけだ。でもまだ僕の言葉には力がないんだと思う。だから僕はこれからもあなたに同じことをずっと言い続けるよ。ずっと、ずっとね。

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はじめまして。
私は、創作が好きなのですが、すぐに目や頭が痛くなる体質で、思うように活動できず、精力的に活動している人、人気のある人を羨んでは惨めな涙を流していました。
そんな中、あなたのブログを拝見して、押し付けがましくなく、寄り添うような言葉に心を揺さぶられました。泣きながら読みました。自分のからだを大事にしようと思えました。
あなたがいてくれて、ブログを書いてくれて、本当に良かった。ありがとう。
それだけお伝えしたくて、拙いコメントを差し上げました。
すみこさん、こんにちは。
あなたにそうおっしゃっていただけることは、ここの家主としてこの上なく嬉しいことです。
やっぱりこんなちいさな場所でも、続けていく意味はあるんだよなぁと、改めて思うことができました。
本当にありがとうございます。
僕は詩とか物語とか手紙とか、とにかくもう好き勝手にいろいろ書いてるわけですが、よろしかったらいつでも遊びに来てくださいね。
それとあなたのおっしゃる
ということに関してなのですが、僕個人的にはこの
「G-TOUCH / ピンホールアイウォーマー 」はお客様の声を反映し、従来の自社商品をより...
というのを試してみたところ、けっこうラクになったので重宝しています。
なのでよろしければ、ちょっと見てみていただければと思います。ただもちろん、たとえばイラストのように繊細な色遣いがポイントになる場合には、アイマスクを通すと見えかたが変わるので適さないと思いますが、それ以外の日常生活に取り入れるだけでも、少しは休まるかもしれません。
そしていずれにしても、これからの2020年、そしてかけがえのないあなたの人生が少しでもいいものになることを、僕も心から願っています。
一緒に1日1日を、生き抜いていきましょう。