エマ・ベネットさんを泣くほど喜ばせた、ひとつのプレゼント

広告
エマ・ベネットさんへのサプライズ

アメリカには「アメリカンガール」(American Girl)っていう人形のシリーズがある。僕も今まで知らなかったんだけど、これは1986年にカタログ販売が開始されて以来、今までに2500万体以上を販売し、アメリカではバービー人形に次ぐ人気のある人形らしい。

それぞれの「物語」を持つ、自分の友達のような人形

この人形シリーズはもともと、「アメリカそれぞれの地域の文化や歴史・伝統を学んでほしい」とのコンセプトで生まれ、その人形がどういう「背景」を持つ存在なのか、それぞれの「物語」が記された本も制作されていて、その関連書籍も今までに1億4000万冊以上販売されている。もちろん肌の色だっていろいろだ。だから女の子はそこに感情移入しながら、その人形を「自分の友達」のように大切にすることができるようになっている。それは、たとえばここにも書いてあるとおりだ。

そもそも、人気に火が付いたのは、アメリカの歴史を知るということで、親や学校の先生が「教育」としてそれらの本を勧めたこともあるのだろうが、そのキャラクターの生い立ちや外見などが、引継がれてきた現在のアメリカで生活している子供達そのものを表しているからかもしれない。

例えば、1854年に家族でスカンジナビアから移民として渡米した「クリスティン」は青い瞳のブロンドヘアの北欧女の子。

1904年に孤児としてお金持ちの叔母に育てられたビクトリア時代の女の子「サマンサ」は、茶色の瞳のブルネット。という感じで、子供達も家で聞かされ育っているだろう先祖話が自分のことのように感じるのだろう。
殆どの女の子が自分と同じようなお人形を抱いているのに遭遇する。それもそのはず、しっかり人種別にお人形は勿論、お話も作られているうえ、お人形と同じ洋服を自分のサイズで買うこともできるのだ。「お人形を自分に見立てることができる」点で、ある意味多少なりとも自尊心の向上に繋がるかもしれないな〜、とも思う。

シカゴで大人気のスポット「アメリカンガール」。このお店は、アメリカの歴史教育目的で出版した本をもとに、その本ごとに登場するキャラクターのお人形、洋服、アクセサリー等をとにかく売っている、売れちゃってい...

そう、このアメリカンガールはもう

ただの「人形」じゃない、「自分の分身」のような存在でもある

んだ。

エマ・ベネットさんは、そのプレゼントに泣くほど喜んだ

ここまでを踏まえて、ちょっとこれを見てみてほしい。この動画は、6月1日に公開されてから1週間も経たないうちに、世界で3000万回以上再生されたものだ。

動画だけだとわかりにくいかもしれないけど、ここでプレゼントを受け取っている女の子、エマ・ベネットさんは右足が義足なんだ。そしてエマさんに贈られたアメリカンガールも右足が義足になっている。これは普段は義手や義足を作っている『 A Step Ahead Prosthetics』社が無償でカスタマイズしたもので、今回だけじゃなくアメリカンガールをできるだけ持ち主となる本人と同じ状態に近づけるよう、車いすや松葉杖など、いろんな特製カスタマイズをしているらしい。

そしてそれを見たエマさんは、

Thank you for making a doll like me!(私みたいな人形を作ってくれてありがとう!)

と言ってとても喜んでいる。

彼女は別に、普段から暗く塞ぎこんでたわけじゃないと思う。でも、こうやって「自分の分身のような存在」と一緒にいることで、エマさんがもっと元気になってくれるなら、とても嬉しい。そしてずっと、笑っていてほしいと思う。

元気なエマ・ベネットさん

https://www.youtube.com/watch?v=Ov8Ux-SbuWM

トップへ戻る