「世界一貧しい大統領」と呼ばれたホセ・ムヒカさんが、ついに日本にやってきた

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田んぼのなかの家

実は今、少しテンションが上がっている。それが僕が個人的にすごく好きなひとが、初めて日本にやってきたからだ。彼の名前はホセ・ムヒカ。「世界一貧しい大統領」として、その生きかたや発言が世界中で注目されつつあるひとなんだけど、日本でもまだ、みんなが知ってるとは思えない。だからまずは、このスピーチを読んでみてほしい。

2012年「国連Rio+20」での伝説的スピーチ

ご来場の世界各国の代表の皆様、ありがとうございます。ブラジルの皆様と、ディルマ・ルセフ大統領にも感謝いたします。そして、私より前に、ここに立って演説された全ての熱意ある発表者の皆様に感謝致します。

我々はここで、国や組織を代表する者として発言しています。困難に陥っている人類が、何かに合意できる可能性に掛けているわけです。

しかしながら、お伺いします。今日の午後中、我々はずっと持続可能な発展と、大規模な貧困削減について話してきました。

心の中で、何か違和感を感じるのはなぜなのでしょう?これが、裕福な社会をもとに作られた発展と消費のモデルだからでしょうか。

一つ伺いますが、インドの各家庭が、ドイツの家庭と同じだけ車を持つようになっったら、この星はどうなるでしょうか。息をするための酸素がどれだけ残されるでしょうか。さらにはっきり申しますと、今日の世界に、70億、80億の人々が西洋の裕福な社会と同じぐらい消費・浪費をするだけの原材料があるのでしょうか。それとも、いつか考え方を改める必要が出てくるのでしょうか。

このスピーチには、感動した。ずっと自分が持っていた疑問を、見事に表現してくれた。良い英語訳を提供してくれたTh…

僕が訳したわけじゃないのに全文を引用するのはちょっと気が引けたから、続きは引用元から読んでもらいたいと思うけど、僕はこれを初めて読んだとき、ほんとに心の底から感激した。そしてこのスピーチをまず英語に訳し、そこからさらに日本語に訳してまで僕のようなひとに読めるようにしてくれたひとがいることにも感謝したし、同時に納得もした。確かに、こんなことを考えてるひとは、他にもいっぱいいるだろうし、僕だって自分なりに考えてきた。でもこれを当時現職の大統領が言ってのけたことは、僕にとってすごい衝撃だったし、とても勇気づけられることだった。だから僕はそれから、このムヒカさんのことを、いろいろと調べてみたんだ。

彼の総資産は、たった18万円の車だけ。生活費はひと月12万円だった

ムヒカさんが「世界一貧しい大統領」と呼ばれるのは、別に彼のいるウルグアイが世界一貧しいからとか、彼の給料が世界一低いからってわけじゃない。だって彼の給料は、ひと月あたり100万円くらいあるからだ。これは間違いなく「裕福」の部類なはずだ。少なくとも、僕から見れば10倍裕福だ。でもムヒカさんがすごいのは、その本来もらえるはずの給料のほとんどを「寄付」してしまうところだ。だからって、もう貯金が有り余るほどあるとか、そういうわけでもない。これを読んでみてほしい。

2010年3月、第40代ウルグアイ大統領に就任すると、宣誓陳述書にあげた個人資産は、およそ18万円という中古のドイツ車1台のみ。また、給料のおよそ9割を社会福祉のために寄付し、残りの1割、わずか10万円ほどで暮らしてきたという。そんな彼を、いつしか世界中のメディアが「世界一貧しい大統領」と取り上げるようになる。

10月11日に放送されたフジテレビ「Mr.サンデー拡大スペシャル」で「世界で熱狂なぜ? “世界一貧しい大統領 日本人への感動の言葉」という番組が放送されました。その動画があったので、テキストを書き起こしました。「私は7歳の時に父を亡くしてね。当時、母は少ない父の年金すら15年ももらえず、苦しんでいた。小さな畑を耕してね...

自分の給料の1割とか、3割くらいって言うなら、まだわからなくはない。もともとの額が額だからね。でも9割を寄付して自分の手元には10万円くらいしか残さないで、

大統領というのは多数派の人が選ぶのだから、多数の人と同じ生活をしなければいけないんだ。国民の生活レベルが上がれば自分もちょっと上げる。少数派じゃいけないんだ

と言い切るのは、なかなかできることじゃないと思う。だけど彼はその思想を「実践」している。それはほんとに、すごいことだと思う。

僕も諦めず、自分を渡さずに、生き抜いていきたいと思う

ムヒカさんの言葉は、いろいろなところで、いろいろなひとに紹介されている。それはどれもすごく共感できるんだけど、僕がすぐそれをすべて実践できるかと言われたら、まだまだ難しいなぁと思うことも多い。でも、ムヒカさんはこうも言っている。

不可能なことを可能にするには更なる努力が必要です。そして本当に負けてしまうのは腕を下げ自分を渡し、諦めるときのみです。

ムヒカ大統領のリオ+20会議の衝撃的なスピーチから2年半が経ち、ムヒカ大統領は今年の3月ウルグアイ大統領として任期を終えました。日本や世界各国でこのニュースは大きく取り上げられましたが、その後のムヒカ大統領の活動は南米以外であまり知られていません。 彼の新スピーチをぜひ聞いてください!

この言葉と情熱には僕も深く胸を打たれたんだけど、ただここに書かれてる

世界の1分間に消費される軍事費は2兆米ドルですよ。

っていうのは、200万ドル(≒2億円)の間違いだと思う。

こないだ、って文章を書いたんだけど、そこで引用したムヒカさんのスピーチの和訳のなかに、こんな部分があった。

だから僕もせめて、自分を渡さずに、諦めずにいようと思う。そして最期までいのちを大切に、生き抜いていこうと思う。みんなと、一緒にね。

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