なにはなくとも、とりあえず僕に「トイレ」をください!

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無慈悲な和式トイレ

こないだ僕の「部屋探し体験記」を書いたとき、すごく大切なことをひとつ書き忘れていた。トイレのことだ。

四つ這いおとなの部屋探し体験記
この時期は春からの新生活に向けて「部屋探し」をするひとも多いと思う。僕も今部屋を借りて生活しているんだけど、せっかくだからそんな僕の部屋探し...

といっても、今の日本の都市部ならもうたいていの部屋のトイレは「洋式」で、「温水洗浄便座」が最初から付いていることだって珍しくない。それに、またいずれ書くかもしれないけど、ちゃんと話し合えば賃貸でも手すりや温水洗浄便座を付けることはできるし、上限はあるけど自治体の補助も受けられる。だからいったん部屋に住めてしまえば、自宅のトイレの問題はまだそんなに大きな問題じゃない。

ただ、それとは比べものにならないくらい大変なのは「外出先」での場合だ。よく、原子力発電所の問題点を「トイレなきマンション」なんて喩えで指摘するひとがいるけど、僕にとったらそんな建物なんかいくらでもある。だって、

用を足せないトイレなんて、ないのと同じじゃない?

トイレがない!という意味

確かに、JRや地下鉄の駅だとか、ホテルや旅館、あとはデパートや映画館、それに美術館や病院なんかだと、比較的環境は整っていることが多い。それにこの状態は少しずつ改善していってるとも思う。

でも、居酒屋や食堂、普通列車やバスのなか、それに公園やお祭り会場、あとはカラオケ店なんかだと、まだまだ入れるトイレがないことも多い。もういちど言うけど、「用を足せないトイレなんて、ないのと同じ」なんだから、それってつまり、

トイレがない!

ってことなんだ。これってけっこうキツイことだって、わかってくれるよね?だから、食事に行っても水分は控えめにしとかなきゃいけないし、場合によっちゃ何日も前から「お腹を壊さない」ことを全力で意識した体調管理を心がけなきゃいけない。だって、お腹が痛いのにトイレがないということの絶望感は、人生でも最大級のものでしょう?だから、「トイレがない場所に行く」ってことはそれだけでどっか緊張してなきゃいけない……とはいえ、その緊張でトイレが近くなったら本末転倒だからって考えると、やっぱりけっこう大変なわけですよ。

「多目的トイレ」の名前だけじゃ安心できない

こういう「トイレがない!」って場所もまだまだたくさんあるのは事実なんだけど、最初にも書いたように少しずつではあるけど状況は改善してきてるようにも思える。それに、今までなかったところにも改装とかをきっかけに、「多目的トイレ」とか「身障者用トイレ」なんて名前で、一般のトイレでは用が足せない僕みたいなひとに配慮した別室が付けられることもある。これはすごくありがたいんだけど、一方でただ「多目的トイレ」とかの名前だけで安心しちゃうと、実際にいざ入ってみたときに面食らうこともよくある。それは、

どこまでの条件が揃った「多目的トイレ」なのかが、実際にはかなり曖昧だから

だ。一応日本でも2006年の12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」なんかはあるし、一定の「基準」とか「〜が望ましい」みたいな勧告はあるみたいなんだけど、古い建物も含めた全部の既存建築物に適応されるわけじゃないし、そもそも場所によって「多目的トイレ」の設備に振れ幅がありすぎる。

参考に少し調べて見つけた

とか

とかのページを見ると、

◆基準はこのようになっております。

通 行 幅:85cm以上(一般住宅)

130cm以上(国際基準)

出入口幅:80cm以上

360度回転:150cm x 150cm 以上

って書いてあるけど、これも決して快適ではないと思う。あとこれも古いページだけど、

「車椅子マーク」表示のためのISAの規格は、

「利用しやすい場所にあり、外開きドアで、仕切り内部が広く、手すりが付いたものとする。」

なんですから。これだけの基準で「車椅子マーク」を表示できるというのも、ちょっとなあ…。

っていう情報もあった。でも、その写真とかを見てもやっぱり「ちょっとなぁ…」って感じだよね。

だから、名前や看板、要するに、

見た目だけで判断するのは危ないよ!

っていうのは、こういうトイレ事情にも当てはまるってことだ。ちなみに、それを国境をまたいで比較したのがこのページ。

これなんか見ると、その実際がどれだけ多様なのか、改めて思い知らされる。

温水洗浄便座、大事なんですよ!

そのうえで僕の個人的なことから言うと、僕が「多目的トイレ」とか「身障者用トイレ」とかに最低限付いていて欲しいのは、「手すり」と「温水洗浄便座」だ。特に「温水洗浄便座」が付いていない多目的トイレはけっこう多いんだけど、だってこれがないと、もしお腹を壊したときなんかに、やっぱり「自力で用が足せない」んだもん。そりゃあ、なにもないよりははるかにありがたいんだけどさ、やっぱりね、

大小どちらも対応できてこその、「トイレ」でしょ?

この心配が消えないうちは、安心して外に出られない

こうやってずっとトイレについて切々と語って来たけどさ、これって結局、この心配があるうちは、安心して外に出られないってことなんだ。それに、この心配のために、トイレを我慢しすぎて体調を壊したり、ひどい場合には「膀胱炎」とか「尿管結石」になっちゃうひとだって実際にいるんだ。それに、トイレを探して何百メートルも走り回らなきゃいけないなんて、あんまりだと思わない?だから、こんな「下ネタ」が、ほんとはものすごく大事なんだよ。でもここまでを踏まえて、これをすごく簡単にまとめた表現を思いついたから、とりあえずこれを書いて終わりにする。これは僕の、切実な願いだ。

漏らさなくていい社会のために、まず僕にトイレをください!

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